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劇団Patch特別公演「大阪ドンキホーテ」

劇団Patch特別公演「大阪ドンキホーテ

を3/23.24で観てきました。

パチステではないけど、劇団Patch特別公演。大阪市との特別公演で、 劇団鹿殺しの菜月チョビさんが演出の舞台です。場所が大阪市中央公会堂。国の重要文化財らしく雰囲気のある建物でした。劇場ではないので傾斜とかはなかったけど、そこそこ見やすかったです。・・・ただ寒かった。席の横に空間が広がっていて、空調も効いているんだかいないんだか微妙な感じ。まぁ空間が広いのでちょっとした空調だと焼け石に水なんだろうな。って感じでした。基本暑がりなので寒く感じることはそうそうない。

あらすじは

www.west-patch.com

大阪府大淀市の団地に住む少年・輝一[ピカイチ](田中亨)は、漫画家になる夢を抱いていた。

輝一の実家が営むうどん屋は経営難で、金貸し「一富士」の金光(星璃)や尾藤(竹下健人)が借金の取り立てにやってくる。
たび重なる取り立てに悩み倒れる母親。
母親の面倒も見ずにボクシングの特訓をする父と弟の瞬一(近藤頌利)を責め続ける輝一。

月日が経ち、瞬一はプロボクサーとして大活躍していた。
大人になった輝一(三好大貴)は母との想い出が詰まった団地を離れられず、相変わらず売れもしない漫画を描く毎日。

そんなある日、雑誌の編集者から、投稿した覚えのない作品について連載させてほしいとの電話がかかってくる。

それは、輝一が子供時代に、彼のそばにいた、ペルー(吉本考志)、モモ(尾形大悟)、ゴマ(藤戸佑飛)、デッパガメ(鷺沼恵美子)、そしていつも助けてくれたスーパースター・ブッチャー(納谷健)の物語であった。

 

ってなってるけど、さっぱりわからんわ。と思って予習もせずに観劇。まぁ予習する手立てもないんだけどさ・・・。

で、観たわけなんですが、まぁ何といっていいのかわからない感情でぐるぐるになって帰ってきました。舞台自体は良かったです。でも何といっても納谷くんのブッチャー!!!!

正直、稽古期間もかなり短く、納谷くんが合流した時点では、ほかのキャストはほぼ出来上がっているような感じの状況だったので、まぁ客寄せで出演しているだけでそんなに出番もなくそれほど重要な役じゃないんだろうなぁ。と予想していたのに、あらすじとかが発表されたら意外と重要そう?キーパーソン?

重要そうな役は嬉しいけど、稽古期間も短いし他のキャストに比べて見劣りしたらどうしよう。でもきっとやってくれる!・・・と思いたい。って感じで期待と不安が入り乱れてたんですが、観たらすごい良かった。

納谷くんのファンとしてこの舞台に立てている納谷くんを観れて良かった。ブッチャーを演じている納谷くんを観れて良かった。あの稽古期間であのブッチャーを仕上げてこれる納谷くんなら今後どんなに想像つかない役がきても楽しみに待てる!!って気分にさせてくれました。2018年に入ってからの納谷くんの舞台は、色々な表情や表現を見せてくれて、どんどん幅が広がっている感じがすごくして、もっともっと見たい!!とおもわせてくれるものが多かったけど、この大阪ドンキホーテ=阪ドンは特にそう感じた。全部で3公演しかないのがすごく残念。

ブッチャーは客席通路から舞台上の子供時代のピカイチとかを見ているのが登場シーンなんだけど、この時の表情からしてもう泣けてくる。羨ましさとか寂しさとか色々なものが混ざりあいつつ、少しウズウズしたワクワク感がもあり、様々な感情が渦巻く感じの何とも言えない複雑な表情をしていた。この時の表情って、客席通路での演技だから見える状況にある観客って少なくて、しかも舞台上でも楽しげな状況が進行しているから、納谷くんのファンじゃないと注視してなかったと思うけど、見ているだけで本当に切なくなってきて泣きそうになってた。

その後に「ブッチャー歌えるで!」でグリーングリーンを英語歌詞で歌い上げるかっこよさに完全にやられて終わった・・・。物干しざおでの長物殺陣も、得物が物干しざおなのに何であんなにかっこいいかな。と思えるくらいブッチャーかっこよくて、みんなのヒーローになるの分かるわ。って感じだった。

なのにその後のクリスマスのシーンでは、ブッチャーにはサンタさんは来ず、みんなの楽し気な様子を見るしかないやるせなさがあって、やっと現れた。と思ったサンタさんに刃物をだされて凍る表情とかが見ていて切なすぎた。

 

↑ここまでを3月下旬に書いて、色々納谷くん個人の感想だなぁ。と放置している間に2か月近くすぎて記憶もあやふやになってしまった・・・。やっぱり早く書かなきゃ記憶が色々なものに上書きされて、印象的なところしか残らなくなってしまうね。以下は5月下旬時点での残っている印象的なところ。完全に自分の備忘録になってしまってます。Twitterに感想を投げていたはずなので残っているかな。と思ったけどたどれなかったので完全に記憶のみ。

↓大人のピカイチとブッチャーとの会話で、「ピカイチ出来るで!マンガ、描いてくれたやん!」っていう場面で、最初に見たときは、ピカイチがブッチャーマンガを描いてくれた。って意味だと思って、イマイチしっくり来てなかったんだけど、最後まで舞台をみて、色々なヒーローはピカイチが作り上げたもので、ブッチャーもそうだということを知って、2回目を見たときは、ピカイチがブッチャーマンガに描いてくれた。って事かっ!!そういう風に描いてくれた。って事か!!と思って涙があふれた。ブッチャーのピカイチに対する絶対的な信頼はそこにあるのか。って・・・。

色々考えるとわからなくなってくる話ではあるんだけどさ・・・

ブッチャーはピカイチが考え出したヒーロー。子供達にとっては存在する。って事かな。でも歌の先生にとっても存在するしな。ま、深く考えちゃいけない感じの話なのかな。と考えることを放置して終わった。結局どうなったの?と思っちゃいけないタイプの話だよね。

 

 以下キャスト雑感

納谷健:ブッチャー

もう色々見て。私の推しを見て。って感じでした。納谷くんの今までのイメージにはかけらもない範疇の役柄だったと思う。あのブッチャーをあの短期間でものにしているのがすごすぎっ。下手をすると単なる変な人。ってなっちゃいそうな役だけどすごく魅力的だった。円盤化したら他の人におススメしたい納谷健No.1かな。

三好大貴:大人ピカイチ

まごうごとなき阪ドンの主役!観ていてイライラしてくるし、何なんだよ。お前。大人になれよ。って言いたくなるような事も多い。けど、人の嫌な部分とか弱い部分を演じきっていて、完全には感情移入できないし、したくはないけど、わかる部分もあるよ。ってなってた。嫌なだけにさせない魅力を引き出していたのはさすが。

竹下健人:尾藤・ツルトラマン

しっかりとした役付き。って感じではないけど、細かい役のひとつひとつが安定していたので、舞台を成立させるための土台的な印象をもった。もっとちゃんとした役でみてみたいな。

星璃:金光・ブルース・ルー・マイク本郷

顔だけ観るとかわいいのに金光は怖いチンピラだし、ブルース・ルーはちょっとおちゃめで、マイク本郷はチャンピオン感あふれていてさすがだった。納谷くんのブッチャーとのやり合いとかボクシングの時はやっぱりテンション上がった。レベル違う感じでついつい見入ってしまう。外部舞台を何回か観ているので安心感がある。

吉本孝志:ペルー

何となく印象がジャー忍の時と変わらない感じ。声の感じがにてたからかなぁ。他のPatchの円盤を見る限りではそんなことなかったから、ガラッと違う感じの役もみてみたいかな。

近藤頌利:瞬一

やっぱり華があって声が好き~。あの通って聞こえやすい声は武器だと思う。ハイステでは散々みていて、ほかの外部もちょっとずつは観てるけど、Patchでの近しょりが見れて嬉しかった。ハイステは拘束期間が長いからなかなか他の舞台で観る機会は少ないけど、色々な役をどんどん観たい。

田中亨:子供ピカイチ

前回のジャー忍の時と同じような印象を持った。

キャラ的にだと思うけど、セリフの感情があまり乗ってないように感じてしまう。それが素なのか子供ピカイチとしてなのかの微妙なラインが見極められなくて気になる~。歌はあの不安定感の微妙なラインが子供ピカイチって感じで良かった。すごく上手でもなんか違う気もするし、あまりにも下手でもどうなの?ってなるからあの不安定感はすごく好きだった。

尾形大吾:モモ・サンダータイガー

ジャー忍の時も思ったけど、スッと役柄として観ることができたので世界観に入りやすかった。もっと極端に印象の違う役柄でも見てみたいな。と思った。

藤戸祐飛:ゴマ・新庄プヨシ

すごく安定していて安心感あって、本当に四期生?ってなった。歌はさすがだし、実は一番好きだったのはボクシングの実況の人。声の出し方がいいのかな?聞きやすいし、耳なじみいいし、今度はもっとがっつり歌う舞台か声の仕事とかでも見てみたいかな。